「この場所で咲く」のあとがきっぽいもの
あんまり書いた人間がいろいろ書くのも野暮かなと思って書いたものにそれほど言及してこなかったんですが、ツイッターをお知らせだけにしたのをいい機会と思ってここを活用していこうかな、と思います。
作者が見えない方がいいという方は読み飛ばしてやってください。
ネタバレも含みます。
fc2ブログみたいに階層カテゴリが設定値できたらよかったんだけどな。
整理とかはおいおいやっていけたら…
一、播種、それから萌芽
プロローグにあたるなれそめ的な話です。
タイトルもまんまそれを表してます。
サンプルに全文載せたけどよく考えると続きとは雰囲気の違う部分だったからいいチョイスではなかったかも?
短い話しか書けないのでサンプルはいつも切り取り方に迷います。
原作でもほとんど付き合ってるのでは?と思うようなシーンが多いので、どこから「そういう関係」になるのかは二次創作のしがいのあるところだと思います。
今回の話では少し本能に訴えかけられてという要素を入れました。花が強く香ったように感じるのはラギーの心と体がときめいてるからです。
ニ、夜零れる秕
タイトルの秕は実ることない空っぽの種のこと。
なるたるが好きなんですが、主人公シイナの名前の由来がこれで、なるたるの作中とは違う意味で使いました。
男同士で行為をしても子供は産まれない、先のない行為である、という意味が一つ。
子孫を残すことにつながらない行為って私のBLの萌えどころの一つなんですが、特にレオナは子供作るの嫌だろうなあ~自分と似た立場の存在を自分で増やすのキツいよな~という風に見ているので(性的に体の強い攻めの精神的ED好き)ラギーの薄いおなかに安らいでほしい。この辺はまた別に書くかもしれない。
あと受の精●がどこにも行けないのも性癖です。かわいそう。
秕はもう一つレオナの(兄に代わって)王になるという夢を意味してます。
原作やってて少なくとも夕焼けの草原の王になってもレオナはなんもハッピーじゃないし別にやりたいことがあるわけではなさそうという印象が個人的には強く(モチーフとなったキャラもわりとそう)少なくとも夕焼けの草原の王よりはサバナクローで王やってる方が楽しそうだし向いてそうなんですよね。後輩育成も熱心だし。
おめかしパソストで意外と国政にも興味あるんだなとは思いましたが。
他の本でもここはわりとテーマにしてることが多いんですが、圧倒的な破壊力を以て王になってもたぶんレオナは満たされないという空っぽの夢を秕としています。
ラギーの夢が零れていく夜の描写、四のチェカの描写との対比でもあります。
ラギーが自分の小ささや善悪の枠に悩むエピソードは元々別のエピソードも考えていたので、それもどこかでまた書きたいと思います。
あと参謀というよりは実行部隊としてのレオナの右腕なラギー萌えがあります。
三、伐採と剪定
これはあんまりひねらずタイトルは光の杭の伐採と教育長官お掃除を表してますが、剪定はレオナの選択も含んでます。(最初「神樹伐採」とかにしてたんですがそれがあって剪定も加えた)
ここの章はもともと一つのお話として書こうかなとプロットがあった部分で、書きたかったテーマは悪人の条件と悪役の条件です。悪人とは~の下りを二に分割してます。
ジャンル初期というかいまだにたまに見かけるんですが、ヴィランモチーフだから云々…みたいなのがわりと鬱陶しいなと思っていて(モチーフキャラが~とかモチーフ動物が~とかもエッセンスとしては好きなんですが、それよりゲーム内の言動の方が優先度高いと思ってます)行動原理(欲求)と実現手段(選択肢にリミッターがない)というのを悪人の定義とした上で、結局善悪って後の人間が決めることだよねということと、悪人にも愛は成立する、ということを書きたかった話です。twstキャラについて本当は優しくていいこ!とするのもヴィランなんだから人を大切になんかしない!とするのも所詮はオタク女の善悪のレッテル貼りなので、どっちが正しいとかないでしょと思ってます。個人の価値観に左右される部分なので不毛だし、それの正しさというかマジョリティを目指すならそういう思想で二次創作するなり説得力のある解釈を書くしかないんですよね。
でもキャラ解釈は自由とはいえ私はカップリングにするなら愛がないとキツくない?と思ってるので私の書くレオラギは善悪はともかくとして愛はあります(必ずどこかで芽生える)。
思想としてかなりつよつよの部分なんですが私はレオナにそんな家出なよ~と思ってるのでまた国を離れさせました。何回目?
夕焼けの草原がめちゃくちゃ旧態依然に見える一方薔薇の王国とかそこそこ資本主義発達してる印象だしツイススッスにおける王制がイマイチ見えてないんだけども、王族やんぴするのにケチがつきにくい理由を今回はちょっと考えました。
そもそもこの国税制とかもどうなってるのかわかんないしな…王様が政治やってるっぽいけど…
女性が強くて政治もやってる王様は長子相続って価値観バグりそう。
なのでそのあたりはいつもはフワッとさせてます。個人的に結構グロいなと思ってますが、この辺折り合いつけるならファレナは長子だから王様になれたんじゃなくて彼なりに資質があっての王位継承と思うこともできるかなと。
これはテニスの王子様の話なんですがテニスの部長キャラっていろんなタイプの子がいてそれぞれ必ずしも部内最強じゃないんですが、みんなその学校の部長としてぴったりだと私は思ってて許斐先生らしいキャラメイクの特長の一つだなと思ってます。
そういう感じで夕焼けの草原の王になれない=王として相応しくないではないし実際サバナとかマジフト部ではレオナの持つ王の資質が発揮されてるんじゃないかと思ってます。
繰り返しになるけどレオナが夕焼けの草原で何をしたいかがオバブロ後ですら語られなかったですからね。
でもサバナクローの寮長としてはマジフト大会で勝ちたかったんですよね。そこが刺さって抜けない。
国内で政治的に何らかのポジションについたり、裏役職として活躍するのもいいかなーという気持ちもあるんですがその場合は王族だからストレートに…ではなくちゃんと試験とか受けてほしいです。まあこれは私の希望でレオナ本人は生まれによって生き方を決められるのは嫌な一方で生まれを利用することには抵抗がなさそうですが。
夕焼けの草原訪問イベ早くやってほしいけど出身キャラが全員SSRもらい済みだから当分先だろうなー。
四、この場所で咲く
そこが主題ではないからとそこそこ農業描写を削ったんですが、その結果ちょっとやってることが小さくなってしまったのが反省点です。今結構農家に嫁いだ人とか若い世代とかが会社起こしてバリバリ事業化してブランディングとかしてやってるのがすごくかっこいいなーと思ってたんですがその辺があまり描写できなかったです。これからレオラギがやってくれるはず。
タイトルのこの場所で咲く、は本のタイトルでもあるんですが、以前出した「生活」の最後の話のタイトルの「どこへでも行けるから」と意味はだいたい同じです。二人一緒にいればそこが二人の国というタイトルにしたくて庭という言葉を使ったりとか結構紆余曲折ありました。
農業の規模の話もそうなんですが、本当は戦災孤児を引き取ったり帰還兵を連れていったりしてもうちょっと人の多い小さな国らしさのある話を考えてたんですが、詰めたいテーマが多くて削ってしまい…
二人の子孫は残らないけど、そうやって始めた場所で次の世代が生まれたりして先代が気にかけていた田畑、二人が興した事業が残っていくみたいなエピソードが当初はありました。
残したテーマが「生むこと残すこと」になったんですが、限界過疎農業集落の死んでいく感じとその再生とかがもう少し書けたらそのへんもくっきりしたのかなと思います。この章反省点ばっかだな。
成長したチェカとラギーのやりとりのシーンは結構気に入ってます。生まれによって将来が決められてしまってる呪いはチェカも(ファレナも)かかっていて、それをどう解いていくかは本人次第だし、レオナの場合は自分を王としてくれるラギーの存在が解いてくれたってことですよ(サビ)
サビといえば私はレオナがラギーを抱き上げるのが大好きなのでまた抱き上げさせました。サビなので…
時事ネタを意識したわけではないんですが王籍抜けるとか戦争とかが重なってしまい、そのへんの思想色があまり出ないようにはしました。
創作がすごく苦手で感想や評論の方が書き慣れている人間なので、あとがきが長いし書くのが速い。いまだに創作苦手意識はぬぐえずまた小説の書き方的な本を新しく読んでます。
上手くなりたいね~
あんまりこのサイトの更新とか触れるつもりないのでマジの独り言として活用していくつもりですが、もし読んでくれた方がいたらありがとうございました。
0コメント